2017年02月03日

刺激を受けるのは大好物なんだけれど、立ち止まって考えてみた。


今年もたくさん刺激をもらうことができた。
明日の長野県農業を担う若人のつどい
〜青年農業者プロジェクト活動コンクール〜
@松川村。


刺激
そう、こういったイベントに参加することで得られる刺激は大好物だ。
このブログでも、様々な研修やイベントに行って刺激を得てきたことを何度も書いてきた。


今日はそんな刺激に関して、立ち止まって考え直す機会となった。


イベントの後半、「農業における組織と個」をテーマにパネルディスカッションがあったのだが、
実はこのテーマ、俺が聞きたかった内容だったので楽しみに聞いていた。
(途中、司会の打ち合わせがあって聞けなかった部分があったのは残念だったが。)
パネラーは、県農協青年部協議会長、全国農業青年クラブ連絡協議会長、前PALネットながの会長、個人で工夫して頑張っている新規就農者。
“組織”と“個”について、異なる価値観の間でアツいトークが繰り広げられた。
最後の質疑応答で、俺は今悩んでいることを全国農業青年クラブ連絡協議会長である青森県のりんご農家、会津さんにぶつけてみた。


「いままで出会った先輩農業者の中には、生産以外の様々な活動に関わっている方がいて、いろいろなところに顔を出して面白そうなことをしている彼らを見ると、“かっこいい!あんなふうになりたい!”と思っていた。
しかし自分の独立を目前に控え、作業量も増えてきた最近では、あまりにも生産以外の活動が多い先輩農業者に対して“畑に行けないのなら、ああはなりたくないな”とも思うようになってきた。
でも本当は、俺も面白い活動をしたいし、刺激を受けるのも仲間づくりも好きなので、いろいろなところに顔を出していきたい。
経営開始前だし、まずは生産をしっかりしたいという気持ちも強い。
こんな悩める新規就農者に、何かアドバイスをください。」
と。


会津さんは、
「参加する団体やイベントをむやみに増やすのじゃなくて、まずは自分の軸、目指したい姿をしっかり持って、その目的に合った団体、イベントには積極的に参加するようにしてみればいいんじゃないか。」
とアドバイスしてくれた。


書いてみると当たり前のようなことだけれど、言われて初めて、俺にはその意識が持てていなかったことに気がついた。
俺がいろいろなイベントに参加する大きな目的は、仲間づくりであって、刺激を受けることだった。
そんなこと、どんなイベント、どんな団体でもかなうことだ。
だから、際限なく参加したい気持ちになってしまっていたのだ。


仲間づくりや刺激の前に、自分が目指したい姿、将来のビジョンをもっとしっかりと意識して、生産以外の行動に反映させないといけなかったのだと感じた。


そして帰り道。
諸事情で交流会もノンアル(白馬のクラフトビールや大町のシードルもあったのに!)だった俺は、近所のりんご生産者、Yくんを軽トラの助手席に乗せて運転していた。
彼は2つ年下だが、6年目になる先輩農業者だ。
彼も俺のように研修期間はたくさんのイベントに顔を出していたが、経営開始と同時に作業が忙しくなり、“まずは自分の生産をしっかりする”ことを重視して、4、5年はほとんど外の活動や農業団体には参加しなかったのだそうだ。
そして経営が安定した昨年くらいから、徐々に外の活動を増やすようになった。
今後は、彼の軸をしっかりと意識しながら活動を広げていきたい、と話してくれた。


俺の状況は、彼の就農前と似ているね、と話した。
俺も春に独立したら、まず今のようにいろんなところに顔を出す余裕は無くなるだろうと思っていた。
そして、顔を出せなくなったらそこで関係が切れてしまう。もったいない。どうしよう。という心配をしていたことに気がついた。
しかし、そこで出会った仲間は同じ経営者。しかも先輩だ。
経営が苦しい時に出て来られないことで関係が切れることは無いことを、Y君は教えてくれた。


最も大切なのは自分と家族の生活を続けていくことだ。
まずはそのためだけに、独立後の数年を使おう。
その中で、自分のビジョンに合う活動を、絞り込んで参加していこう。
生活が安定するくらい経営が安定したとき、外向けにもっと広げてみよう。



新しいこと、面白いことにチャレンジしたい!と常に考えている。
だから、刺激を求めてしまう。
先輩農業者に憧れてしまう。
そんな刺激を受けていると、しっかりと生産をすることは、チャレンジでは無い気がしてくる。
しかし、よく自分を見てみると、経営を開始すること自体が新しいチャレンジなのだと気付く。
まずそれを成功させないと追いつけない人たちを自分が見ていることに、気付く。


あらためて、俺はいろんな人からもらう刺激が大好物だ。
でも、今まで先輩生産者からもらってきた刺激は、俺の現在のレベルには合っていないものが多かった。
もちろんそんな刺激を受けることは、決して無駄ではない。
間違い無く自分のプラスになる。
でも、最も大切なのは自分と家族の生活を続けていくことだ。
そのためには、一回もらう刺激を絞ってみることも手だと思う。



独立が目前に迫り、家族の生活を自分の農業生産・販売で支えることがより鮮明にイメージできてきた今、俺が思うことは、そんな感じ。


つまらない新規就農者だと感じるかもしれないけれど、今正直に俺が思うことは、そんな感じ。


数年後を見据えて。






同じカテゴリー(想い)の記事画像
JAあづみ青壮年部小倉支部 PR動画ができました!
オグラドラレコネットワーク #NO MORE 果物泥棒
健やかなるときも病めるときも
人とのつながりってすごい
気候の異常とささやかな反省
2020年、仕事始めてます。・・・が、
同じカテゴリー(想い)の記事
 JAあづみ青壮年部小倉支部 PR動画ができました! (2020-10-03 16:14)
 オグラドラレコネットワーク #NO MORE 果物泥棒 (2020-09-10 14:00)
 健やかなるときも病めるときも (2020-08-27 17:55)
 人とのつながりってすごい (2020-07-09 23:37)
 気候の異常とささやかな反省 (2020-02-05 22:12)
 2020年、仕事始めてます。・・・が、 (2020-01-09 22:12)

Posted by然とsachiko(弐七農園)at23:32 Comments(2) 想いイベント
この記事へのコメント
先日はありがとうございました!
そして運営お疲れ様です。

先輩達を見るとカッコ良く見えたり、憧れたりするんですよね。
自分も就農当時は然さんよりはまだマシだけど、
面積も少なく、バイトと農作業の両立で食いつないで、
周りの農家以上にキツいというか、歯がゆい思いをしていました。。
それにも関らず、先輩に言われるがまま、
商談会に参加したり、自分の身の丈以上のことをして、
あ、これじゃイカンと思い、搾り込んだ時期があります。
そして、今こうして4Hを軸にして活動し直しました。

いつか自分の武器が出来た時、これが武器だったか!と気が付いた時、
然さんの新しい部分が出ると思います。
その時はきっと、貴重な新規就農者の声を届けるため、日本中飛び回っているのかもしれませんね。
果樹の新規就農は、野菜よりもはるかに大変なことだと思います。
いっぱい勉強して、いっぱい畑に出て、いっぱい刺激を与えられる人になっていきましょう!
これからもよろしくお願いします。

会津
Posted by 会津 at 2017年02月21日 09:32
会津さん

あたたかいコメントありがとうございます!
会津さんはじめ、先輩方から「俺もそうだったよ〜。心配するな!」という声をたくさんいただきました。
みんな同じような葛藤を経て、自分のスタイルを作っているんですね。
そんな経験をしているからこそ、外の活動を絞り込んで自分の生産に集中する後輩農業者も“仲間”としてずっと応援してくれるんだと感じました。

ひとりひとりが経営者で独立していても、応援し合っている。厳しいけれどあたたかい世界でがんばれるってことは幸せで、これからが楽しみです。
俺も刺激を与えられる、みんなを応援できる人間になれるよう、まずは足元からがんばります!

これからもよろしくお願いします!!!

Posted by 然とsachiko(りんご屋さん見習い)然とsachiko(りんご屋さん見習い) at 2017年02月21日 22:37
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。