2021年09月19日
豆腐屋のお姉さん

昨日はがんもどきを作った。そう、作ろう!と作るべくして作った感じ。
毎週水曜日にお豆腐屋さんがやってくる。
とうふ〜とうふ〜って声がしたら、タイミングにもよるのだけどついつい買いたくなってしまう。
で、さほど豆腐が好きとは思えない子どもたちも「あ、とうふやさん!買いに行く?」とはしゃぐ。
夜道なので身軽で行きたいのだけど、もしくは100歩譲って、話せばわかる4歳児くらいなら引き連れてもいいのだけど、兄が行くのに私がいけないのは不公平だ!と泣きわめく2歳児がいるので、結局一家総出でお豆腐を買いに出る。片手は子どもと手を繋ぎ、もう片方は豆腐を入れてもらうボウル。だから夫ZENは2歳児子守要員で付き合わされる。
2歳児、せっかく外に出られるのに暗くて怖いと泣きます。
私、急いでいるので(急がないとお豆腐屋さん行っちゃうので)懐中電灯も持たずに小走り。だって両手は塞がってるしね。
それを、明かりも持たずにとZENが咎める。
4歳児、この時間に飛行機が飛んでいるか空を見上げて気にする。
なんだそれ。一大イベントじゃん。よく買いに出てこられるご近所さんとちょっとお話しして帰りに夜空を眺めます。
水曜日/お豆腐屋さんがくる という事実がまずあって、なんとなくの習慣ができて、そこから料理を考える楽しさ。
とても濃厚でしっかりしたお豆腐。油あげは大判で絶品。なんだかもったいなくて味噌汁には入れられず、ピザみたいにやいたり、大きめに切って煮物にしたり、カリカリに炒めてつまみにして楽しむ。厚揚げは味噌煮がお気に入り。おからを買ったときには翌日に生サラダに。そしてヨーグルトとマヨネーズで伸ばしてスパイスあれこれ入れてパンに塗って食べたりもする。
手抜きしたいときには絹ごしを買って「お豆腐丼」にして食べる。
先日ははなから「がんもどき」が頭にあった。なんでだろう。
前に賞味期限が今日だけど!という豆腐を大量にいただいたことがあって、苦し紛れに作ったのががんもどきだった。
意外と普通につくれるんだ、というそれだけで感動があった。
よく作るわけではないのだけど、ふと、ふと思い出したのだ。あ、がんもどきだな、って。よし、秋はがんもどきだ、って。
お豆腐屋のお姉さんにきいて、「カタ木綿」を購入。
このカタ木綿、通常の2倍の濃さ。水切りしてもほぼ水は出てこないくらいかたい。なのでゴーヤーチャンプルーとか炒めるぞ!ってときにはこぞって選ぶ。
そうか、そりゃそうだよね、がんもどきは水切りして使うからカタ木綿だよね。
秋の新ごぼう、冷凍コーン、刻んだエリンギ、芽ひじきを入れた。
手作りがんもどきって、他の揚げ物にはない「贅沢感」があるのはなんでだろう。(子どもたちにはその良さを理解してもらえなかった)
そうそう、お豆腐屋さんのお姉さんの話。
おそらく歳の頃合いは同じくらい(ではないかな?)で、それこそお豆腐のように優しい雰囲気のお姉さんが売りにくる。
お豆腐を売る人/買う人 という関係でしかないのだけど一方的に好意を寄せている(変な意味じゃないですよ)。同世代だからという得体の知れない安心感もある。
先日、これまた子どもを引き連れてコンビニに行ったときに、このお豆腐屋さんのお姉さんを見つけて思わず声をかけてしまった。(ごめんなさい)
コンビニとか日用品買うところってプライベートな買い物をしていることが多いので、知り合いに会うとなんとなく気まずいなんてことがあるのだけど……。
ついつい、「あ、豆腐屋のお姉さん」と言ってしまった。いつも暗がりで会うからなんとなく恥ずかしい。
子どもたちに手を振ってくれ(優しい)、なんともありがたいお豆腐屋さんなのです。
こんな些細なことがいちいち嬉しい。そんな嬉しさあっての、余計に贅沢ながんもどきなわけです。
嬉しいついでにもう一つ。「同じ」ってことでなんとなく嬉しいことがありました。
子どもの関係で顔見知りの方に、思うところあって年齢を聞いてみたら「同じ年」!しかも家族構成(ご主人とか子どものことなど)が全く同じ!
なぜ、ここにきて「同じ歳」にここまで感銘を受けるのか。わかりませんが、嬉しさで1日ハッピーに過ごせました。あはは。
まぁいいじゃないか。
豆腐屋のお姉さんに感謝しながらがんもどきをおいしくいただきました、というお話しでした。
りんご農家、実に些細なことで幸せを感じたりするんです。
「わたしたちの作るりんごも、そんな誰かのちょっとした幸せにつながりますように」とえらそうに締めくくろうかとも思ったのですが、それも本心ではあるのですがやめておきます。恥ずかしいので。
お豆腐屋さんのお姉さんのように、なんか「作るもの」と「作って売っている人」が馴染んでいるというか雰囲気が自然というか、嫌味がないというか、どこか似たものを感じるというか……。
そういう「同じ」っていいよね。そういうの、目指すべくしてなるものではない気がするけれど、いいな、そうありたいな、って思います。
sachiko
2021年09月18日
形のないもの
こんにちは。
農作業のスケジュール的に考えて、比較的ゆるりとした気持ちで過ごせる週末はおそらく今週から来週が最後。
週末になると15分に一度くらい「スカイパーク行く」と4歳児にねだられるのに辟易しますが、果たしてそんな状態で10月・11月を乗り切れるのか今から心配です。
その時期はノンストップ。土日祝はしのごの言っていないでZENは畑に私は子どもたちと仲良く〜という季節。
ひとりで毎週末スカイパーク……って勘弁してほしいな。←そう言いつつ、今日は小雨が降る中(合羽きて行けばいいじゃん!と言われる)ZENと子どもたちを半ば強制的にスカイパークへ送り出し、私はゆるやかな時間を今過ごしているのであります。
最近の私はあまり畑に出ていない。ですが、わりとみっちりと働いている(気がする)。
「シナノドルチェ」と「とき」はもう前に改植して伐採してしまったし、まぁZENはいろんな作業をするんだけど、仲間と梨の収穫(南水の季節ですよ!少ないけど)へ出かけたり、除草作業に勤しんだり。
私はついついないがしろにされがちな事務作業にここぞとばかりに挑んでおります。
ジュースの発送もおかげさまで、時にご迷惑をおかけしながらも続々と実施しております。
フライヤーとジュースメニューは取り急ぎではあるけれども形になり、
年々悩み続けていたジュースのラベル印刷は、レーザープリンターの印字にやや難があるものの、デザインして印刷するまでの流れはかなりスムーズになりました。ジュースの販路拡大を考えてもおります。
そして、今年はシナノスイートのオーナーさんの数が多くコロナもあっていろいろ考えないといけないところが多いので、その辺の課題の洗い出しなんかをしております。
「だから」という因果関係をつけるのはあまり好きではないのだけど、そういうのを差し引いてもちょっとは休みたい!という気持ち。
15分おきにスカイパーク言うのやめてほしい。言わないと思ったら、ずっと飛行機のエンジン音を真似ているのもやめてほしい。少しはのんびりしたいのだ!
…だけど夫婦の労働時間の差を見ると、それは甘えなのか?と思ったりもする。これは自営業特有なのか、私たち夫婦の性格なのか、休むことに罪悪感を抱いてしまうのも事実。特に片一方が働いているのに自分だけがのびのびとした時間を過ごすことに対して。もちろん、比べることに意味はありませんが。
さて、ときに農業の本とか経営の本なんかを読みますが、よく言われることに
農家は形のないものにお金を払わないということがあります。
例えばマーケティング/ブランディング的なお話。おそらく、他の業界よりも「それをやればいくら稼げる?」という単純計算に落とし込もうとしてしまう。
別にお金のことばかりではなく、「農産物」という形がわかりやすいものを作り、日々「体を動かす」(動かした結果が目で見て実感しやすい)ことがメインの労働体系だと、形になっているのかいないのかわかりづらい仕事がついついないがしろにされやすい。
例えば事務作業のように。そして、しなくてもなんとかなるといえばなんとかなるのだ……。
ZENが今まで徹夜でやっていた「どうしてもやらないといけない期限付きの事務作業」と、「しなくてもなんとかなるもの(でも将来を見据えると少しずつ積み重ねておいた方がいいもの)」を少しずつ棚卸ししている感じが今です。sachiko就農2年目の秋。
話かわって、先日天然酵母のパン工房kuuhさんに行ってパンを買ってきました。

パンはもちろん言うことなしで絶品ですが、自営業者としていつもkuuhさんに元気をもらう。
前にZENのことを「ロックな農家」と表現していただいたことがありますが、kuuhさんこそ!と思う。
常にチャレンジング。新しい道を切り開くべく努力し、そして実際に軽やかにやっちゃう。
ちょうどBASEのことも話題になり、美味しいスコーンを齧りながらBASEの管理をしてみました。
https://niinananoen.thebase.in/
写真を撮り直すぐらい、文面を直すぐらいじゃなぁとは思いつつ、でもやらないよりは数倍マシ。
形にこだわらず、できることは気づいたらすぐやっていかないとなぁ。
そして少しずつ変えていかないとなぁ。
そう、事務作業をポジティブにやる(畑に出ないことに罪悪感を持たない)ということも、これはひとつの新しい風。
そういうことで。
sachiko
農作業のスケジュール的に考えて、比較的ゆるりとした気持ちで過ごせる週末はおそらく今週から来週が最後。
週末になると15分に一度くらい「スカイパーク行く」と4歳児にねだられるのに辟易しますが、果たしてそんな状態で10月・11月を乗り切れるのか今から心配です。
その時期はノンストップ。土日祝はしのごの言っていないでZENは畑に私は子どもたちと仲良く〜という季節。
ひとりで毎週末スカイパーク……って勘弁してほしいな。←そう言いつつ、今日は小雨が降る中(合羽きて行けばいいじゃん!と言われる)ZENと子どもたちを半ば強制的にスカイパークへ送り出し、私はゆるやかな時間を今過ごしているのであります。
最近の私はあまり畑に出ていない。ですが、わりとみっちりと働いている(気がする)。
「シナノドルチェ」と「とき」はもう前に改植して伐採してしまったし、まぁZENはいろんな作業をするんだけど、仲間と梨の収穫(南水の季節ですよ!少ないけど)へ出かけたり、除草作業に勤しんだり。
私はついついないがしろにされがちな事務作業にここぞとばかりに挑んでおります。
ジュースの発送もおかげさまで、時にご迷惑をおかけしながらも続々と実施しております。
フライヤーとジュースメニューは取り急ぎではあるけれども形になり、
年々悩み続けていたジュースのラベル印刷は、レーザープリンターの印字にやや難があるものの、デザインして印刷するまでの流れはかなりスムーズになりました。ジュースの販路拡大を考えてもおります。
そして、今年はシナノスイートのオーナーさんの数が多くコロナもあっていろいろ考えないといけないところが多いので、その辺の課題の洗い出しなんかをしております。
「だから」という因果関係をつけるのはあまり好きではないのだけど、そういうのを差し引いてもちょっとは休みたい!という気持ち。
15分おきにスカイパーク言うのやめてほしい。言わないと思ったら、ずっと飛行機のエンジン音を真似ているのもやめてほしい。少しはのんびりしたいのだ!
…だけど夫婦の労働時間の差を見ると、それは甘えなのか?と思ったりもする。これは自営業特有なのか、私たち夫婦の性格なのか、休むことに罪悪感を抱いてしまうのも事実。特に片一方が働いているのに自分だけがのびのびとした時間を過ごすことに対して。もちろん、比べることに意味はありませんが。
さて、ときに農業の本とか経営の本なんかを読みますが、よく言われることに
農家は形のないものにお金を払わないということがあります。
例えばマーケティング/ブランディング的なお話。おそらく、他の業界よりも「それをやればいくら稼げる?」という単純計算に落とし込もうとしてしまう。
別にお金のことばかりではなく、「農産物」という形がわかりやすいものを作り、日々「体を動かす」(動かした結果が目で見て実感しやすい)ことがメインの労働体系だと、形になっているのかいないのかわかりづらい仕事がついついないがしろにされやすい。
例えば事務作業のように。そして、しなくてもなんとかなるといえばなんとかなるのだ……。
ZENが今まで徹夜でやっていた「どうしてもやらないといけない期限付きの事務作業」と、「しなくてもなんとかなるもの(でも将来を見据えると少しずつ積み重ねておいた方がいいもの)」を少しずつ棚卸ししている感じが今です。sachiko就農2年目の秋。
話かわって、先日天然酵母のパン工房kuuhさんに行ってパンを買ってきました。

パンはもちろん言うことなしで絶品ですが、自営業者としていつもkuuhさんに元気をもらう。
前にZENのことを「ロックな農家」と表現していただいたことがありますが、kuuhさんこそ!と思う。
常にチャレンジング。新しい道を切り開くべく努力し、そして実際に軽やかにやっちゃう。
ちょうどBASEのことも話題になり、美味しいスコーンを齧りながらBASEの管理をしてみました。
https://niinananoen.thebase.in/
写真を撮り直すぐらい、文面を直すぐらいじゃなぁとは思いつつ、でもやらないよりは数倍マシ。
形にこだわらず、できることは気づいたらすぐやっていかないとなぁ。
そして少しずつ変えていかないとなぁ。
そう、事務作業をポジティブにやる(畑に出ないことに罪悪感を持たない)ということも、これはひとつの新しい風。
そういうことで。
sachiko
2021年09月15日
看板のおはなし
毎年恒例ですが、JAあづみ青壮年部小倉支部では「看板制作」をやっています。
看板制作?
こう、農業はアツいよ!的なことを絵にしてJA の支所とか地域の道路沿いとかに飾っている、アレです。
昨年はちょうどこの時期「No More 果物泥棒」を作ってたな…
今年もその時期がやってきました。なんだか、仲間と夜に集まって作っているようです、看板。文化祭みたい。
我が家の4歳児は「ととは今日何のお仕事をしているのか」を必ず訊きますが、夜の仕事が「看板作り」だと知りその概要を説明してもらったあと、
「じゃあオレも」と言っておりました。
なんの看板つくるのー?と訊ねると
「かかのお料理は危険です」だって。
え?
私の料理、そんなに問題ある?美味しくない?お腹こわす?
と不安になりましたが、その意図をきいてみると、包丁とか火とかを使って危ないからお料理のときは気をつけましょう、という趣旨のようです。
そんな看板作られてもな……表現って奥深いものですね。
さて、もう一つの「看板」のお話。
りんごの木のオーナー制度を実施しておりますが、当園では基本的に看板をお客さんに作っていいただいております。
これが楽しくて。ありがとうございました。
集まってきた看板を眺めて「看板コンテスト」をすることを(園長ZENが)思いついてしまい、先日実施しました。
オーナーさんたちによる投票の結果、優勝作品はこちら!

※許可をいただいて一部にモザイクをかけています
素敵です。夢があって。
投票結果はなかなか興味深く、優勝は文句なしの優勝、という感じでした。
優勝作品以外にも、票を集める人気看板も複数ありました。
今年は看板をカラーで募集しましたが、モノクロかカラーかで人気に差は出ず。
おそらくデータの状態(手描きとかデザイン系ソフトとか写真系とか)でも差は出ず。
一概には言えませんが、結構人気だったのは「動物系」の看板各種。優勝看板も犬さんがいらっしゃいますね。
…とか言っていたら、もし来年も実施した場合、全てが動物系看板になってしまったらどうしよう。
ま、そのときは動物園みたいでいいか。ちなみに私が好きなのは「げっ歯目」の動物です。…まぁ私は投票権を持っておりませんが。
いや、きっとそんなことはないでしょう。やっぱり例年、なんというか「予想を裏切る感じ、上回ってくる感じ」が必ずあります。なので、きっと大丈夫。
さて、看板って楽しいよね〜と言っている前に、やらないといけないこともありますよ◎
昨日、オーナーさんたちのりんごの木の写真を撮ったので、今日明日中にはご報告しなければ。
シナノスイートは順調に育っています!……が、台風が心配。
sachiko
看板制作?
こう、農業はアツいよ!的なことを絵にしてJA の支所とか地域の道路沿いとかに飾っている、アレです。
昨年はちょうどこの時期「No More 果物泥棒」を作ってたな…
今年もその時期がやってきました。なんだか、仲間と夜に集まって作っているようです、看板。文化祭みたい。
我が家の4歳児は「ととは今日何のお仕事をしているのか」を必ず訊きますが、夜の仕事が「看板作り」だと知りその概要を説明してもらったあと、
「じゃあオレも」と言っておりました。
なんの看板つくるのー?と訊ねると
「かかのお料理は危険です」だって。
え?
私の料理、そんなに問題ある?美味しくない?お腹こわす?
と不安になりましたが、その意図をきいてみると、包丁とか火とかを使って危ないからお料理のときは気をつけましょう、という趣旨のようです。
そんな看板作られてもな……表現って奥深いものですね。
さて、もう一つの「看板」のお話。
りんごの木のオーナー制度を実施しておりますが、当園では基本的に看板をお客さんに作っていいただいております。
これが楽しくて。ありがとうございました。
集まってきた看板を眺めて「看板コンテスト」をすることを(園長ZENが)思いついてしまい、先日実施しました。
オーナーさんたちによる投票の結果、優勝作品はこちら!

※許可をいただいて一部にモザイクをかけています
素敵です。夢があって。
投票結果はなかなか興味深く、優勝は文句なしの優勝、という感じでした。
優勝作品以外にも、票を集める人気看板も複数ありました。
今年は看板をカラーで募集しましたが、モノクロかカラーかで人気に差は出ず。
おそらくデータの状態(手描きとかデザイン系ソフトとか写真系とか)でも差は出ず。
一概には言えませんが、結構人気だったのは「動物系」の看板各種。優勝看板も犬さんがいらっしゃいますね。
…とか言っていたら、もし来年も実施した場合、全てが動物系看板になってしまったらどうしよう。
ま、そのときは動物園みたいでいいか。ちなみに私が好きなのは「げっ歯目」の動物です。…まぁ私は投票権を持っておりませんが。
いや、きっとそんなことはないでしょう。やっぱり例年、なんというか「予想を裏切る感じ、上回ってくる感じ」が必ずあります。なので、きっと大丈夫。
さて、看板って楽しいよね〜と言っている前に、やらないといけないこともありますよ◎
昨日、オーナーさんたちのりんごの木の写真を撮ったので、今日明日中にはご報告しなければ。
シナノスイートは順調に育っています!……が、台風が心配。
sachiko
2021年09月14日
たまには本の話でも
そういうつもりではないのだけれど、気づけばわちゃわちゃと過ぎていく日々に流されて、ブログの更新頻度は減り、農作業のことをつづることが増えてきました。
ま、そもそもこちらは「りんご農家」夫婦のブログなのでそれでいいのですが。
でも、フライヤーを見直していて、ブログの項目で「趣味のこと、公私ひっくるめて更新中〜」みたいなことが書いてあって(書いたのは紛れもなく私たちです)なんか農作業以外のこともしゃべりたくなりました。
今日は、本の話でも。
あ、フライヤー、見直しております。極力、文字を少なく!情報はシンプルに!という方向です。
秋になるとそろそろノンストップの日々が始まるので、その前にできる事務仕事は片付けておきたい。…というのは建前でもあり、本当は以前に使っていたPCが急に天に召されたこともあって、そういう系のソフトをまるっと変えたためです。
今季のジュースも続々とできております。
先日しぼったのは「赤ずっぱいジュース」。つがる&メイポール。好みは分かれますが、梅ジュースのようなすっぱさ。ラベル、実はリニューアルしました。
子どもたちには決して手を触れさせないお気に入りの色鉛筆(実はそこそこの価格だったので、詳しくはZENにも言えない)で女の子を描き直しました。

女の子、満を持して顔出しです。以前は、大人の事情で半顔でしたので。
タイトルは、もはや「赤ずっぱい」になりました。
さて、それはさておき、本の話でも。
子どもたちは定期的に図書館に通っておりますが、私が本を選ぶ時間はほぼないので(かなりのストレスです、2歳児は9割がた、貸し出し用のカードリーダーを壊すし)、子どもの本の棚の近くとか、通りすがりでパッと目に入った本を瞬殺することになります。
そこで出会ったのが、甲斐信枝さんの『あしなが蜂と暮らした夏』。
あとで気づいたのが、あ、この人『ざっそう』の人……。
数年前に私が感銘を受けたものの、子どもには全くヒットしなかった『ざっそう』。おそらく、その当時感銘を受けたのは『雑草のくらし』の方だと思います。
なんか、いい。ただひたすらあしなが蜂を観察するだけの本です。
どうしてこんなに惹かれるのか理由が説明できないのだけど、それがきっかけでなんだか最近「蜂」の本を読んでいる…。
蜂、刺されると怖い、やっかい、というイメージがあって、そこから視点を変えて…という意識がどこかにあるせいだろうか。
最近、夫婦でよく話すことは「損得を求めない」「理由や意義を求めない」ということです。
物事を効率よく・合理的に進めることが良しとされがちだけど、それってそんなに大事かな?という視点を加えよう、的なはなし。
そこから少し発展させて、なんのためにとか考えず「アカデミック」な興味を趣味で広げられたらいいよね…などなど。
果たしてそれが「蜂」なのか?
ZENは最近よく聴くCOTEN RADIOの影響で時に歴史づいたりしております。
4歳児に「それじゃガンジーになれないぞ」と叱っていたりします…。
さて、本のはなし。
蜂の本も気になりつつ、夜にゆるやかに読みたくなるのが小川糸さんの本。
エッセイに出てきたお料理、なんとなく気になっていて作ってみました。ちょうど買い物での出会いもあって。
今夜は釜揚げしらす丼と新ごぼうの天ぷらに。ちょうどいい感じのオイルポットとの出会いもあって、揚げ物との距離感も縮まっております。
ごぼうの天ぷら、子どもたちもサクサクと食べました。ピーラーでうすーく切って、冷水でうすーくといた小麦粉の軽い衣にくぐらせてカラッとあげる。
あーいいよね、美味しいもの。
レシピっていまじゃネット検索が当たり前になっているけれど、本で通りがかった料理がふと気になって作ってみる…。
そういうの、なんか好きです。
正確さ、ではなく。料理をするとき、本を片手に、なんてことはもちろんしない。
ああ、こういう感じかな、秋だな、新ごぼうってこんなにサラッとしてるんだな、などなど感覚を大事にして。
それがなに、ってわけじゃないんです。
そうそう暇ではないのだけど、ちょっとした「隙間」を埋めるわけではなく楽しむような日々。
そんな秋の始まりです。
sachiko
ま、そもそもこちらは「りんご農家」夫婦のブログなのでそれでいいのですが。
でも、フライヤーを見直していて、ブログの項目で「趣味のこと、公私ひっくるめて更新中〜」みたいなことが書いてあって(書いたのは紛れもなく私たちです)なんか農作業以外のこともしゃべりたくなりました。
今日は、本の話でも。
あ、フライヤー、見直しております。極力、文字を少なく!情報はシンプルに!という方向です。
秋になるとそろそろノンストップの日々が始まるので、その前にできる事務仕事は片付けておきたい。…というのは建前でもあり、本当は以前に使っていたPCが急に天に召されたこともあって、そういう系のソフトをまるっと変えたためです。
今季のジュースも続々とできております。
先日しぼったのは「赤ずっぱいジュース」。つがる&メイポール。好みは分かれますが、梅ジュースのようなすっぱさ。ラベル、実はリニューアルしました。
子どもたちには決して手を触れさせないお気に入りの色鉛筆(実はそこそこの価格だったので、詳しくはZENにも言えない)で女の子を描き直しました。

女の子、満を持して顔出しです。以前は、大人の事情で半顔でしたので。
タイトルは、もはや「赤ずっぱい」になりました。
さて、それはさておき、本の話でも。
子どもたちは定期的に図書館に通っておりますが、私が本を選ぶ時間はほぼないので(かなりのストレスです、2歳児は9割がた、貸し出し用のカードリーダーを壊すし)、子どもの本の棚の近くとか、通りすがりでパッと目に入った本を瞬殺することになります。
そこで出会ったのが、甲斐信枝さんの『あしなが蜂と暮らした夏』。
あとで気づいたのが、あ、この人『ざっそう』の人……。
数年前に私が感銘を受けたものの、子どもには全くヒットしなかった『ざっそう』。おそらく、その当時感銘を受けたのは『雑草のくらし』の方だと思います。
なんか、いい。ただひたすらあしなが蜂を観察するだけの本です。
どうしてこんなに惹かれるのか理由が説明できないのだけど、それがきっかけでなんだか最近「蜂」の本を読んでいる…。
蜂、刺されると怖い、やっかい、というイメージがあって、そこから視点を変えて…という意識がどこかにあるせいだろうか。
最近、夫婦でよく話すことは「損得を求めない」「理由や意義を求めない」ということです。
物事を効率よく・合理的に進めることが良しとされがちだけど、それってそんなに大事かな?という視点を加えよう、的なはなし。
そこから少し発展させて、なんのためにとか考えず「アカデミック」な興味を趣味で広げられたらいいよね…などなど。
果たしてそれが「蜂」なのか?
ZENは最近よく聴くCOTEN RADIOの影響で時に歴史づいたりしております。
4歳児に「それじゃガンジーになれないぞ」と叱っていたりします…。
さて、本のはなし。
蜂の本も気になりつつ、夜にゆるやかに読みたくなるのが小川糸さんの本。
エッセイに出てきたお料理、なんとなく気になっていて作ってみました。ちょうど買い物での出会いもあって。
今夜は釜揚げしらす丼と新ごぼうの天ぷらに。ちょうどいい感じのオイルポットとの出会いもあって、揚げ物との距離感も縮まっております。
ごぼうの天ぷら、子どもたちもサクサクと食べました。ピーラーでうすーく切って、冷水でうすーくといた小麦粉の軽い衣にくぐらせてカラッとあげる。
あーいいよね、美味しいもの。
レシピっていまじゃネット検索が当たり前になっているけれど、本で通りがかった料理がふと気になって作ってみる…。
そういうの、なんか好きです。
正確さ、ではなく。料理をするとき、本を片手に、なんてことはもちろんしない。
ああ、こういう感じかな、秋だな、新ごぼうってこんなにサラッとしてるんだな、などなど感覚を大事にして。
それがなに、ってわけじゃないんです。
そうそう暇ではないのだけど、ちょっとした「隙間」を埋めるわけではなく楽しむような日々。
そんな秋の始まりです。
sachiko
2021年09月08日
2021年産 夏りんごのジュースできました
9月に入りつがるの収穫・出荷が無事終了。
わずかにあるシナノドルチェが色づいてきております。
なんだかブログの更新の間隔があいてしまいました。
つがるの収穫をしたり、ジュースラベルを作ったり、スイートやふじの見直し摘果をしたり枝を支えたり……
そんな作業の日々を送っております。
気候は安定しない。
お盆の長雨、それがようやくおさまってこのまま秋か?と思ったところの気温上昇、そしてまたしても涼しくなり、このまま秋が進んでいくのか?どうなのか?
異常気象はもう毎年のこと、でも今年はりんごにとって特に深刻で心配は尽きませぬ。
先日収穫を終えたつがるの格外比率もひどかった……。
これはもう、ジュースを作るしかない。販売するしかない。
というわけで今年のジュース、出来ました!

つがる100% 「つがるのバカンス」
シナノリップ100% 「シナノへトリップ」
いずれも酸化防止剤無添加、ミニボトル180mlメインで作っております。

「つがるのバカンス」は夏りんごならではの爽やかさが自慢。
ラベルは昨年のものを少しだけアレンジしました。背景を優しく、そしてタイトルフォントをいじりました。
そして「シナノへトリップ」

こちらは初めて販売します。生産量は少なめ。
ジュースにしてみるとあら不思議、ベリーのような風味が感じられます。
ラベルとタイトルは色々考えました。「リップ」という言葉からたやすく連想されるような化粧品っぽい感じとか、、、そこからさらに連想してマリリンモンロー的なイメージとか。
それらを却下して語呂で決めました。
おも〜い腰をあげて、WEBショップも一応体裁を整えてみました。WEBショップ、ショーケースとして活用しております。
https://niinananoen.thebase.in/
メールでのご案内はこれからですが、、、。(WEBショップとは販売価格が異なります)
新作発表に伴い、昨年度のふじのみのセットは値引きも始めます。
さてっと。
気候の異常(と世の中の状況)は実に実に悩ましいですが、ぼやいているばかりではなく、どうにかできることはどうにかしていかないと。
そんなことを思う日々です。
sachiko
わずかにあるシナノドルチェが色づいてきております。
なんだかブログの更新の間隔があいてしまいました。
つがるの収穫をしたり、ジュースラベルを作ったり、スイートやふじの見直し摘果をしたり枝を支えたり……
そんな作業の日々を送っております。
気候は安定しない。
お盆の長雨、それがようやくおさまってこのまま秋か?と思ったところの気温上昇、そしてまたしても涼しくなり、このまま秋が進んでいくのか?どうなのか?
異常気象はもう毎年のこと、でも今年はりんごにとって特に深刻で心配は尽きませぬ。
先日収穫を終えたつがるの格外比率もひどかった……。
これはもう、ジュースを作るしかない。販売するしかない。
というわけで今年のジュース、出来ました!

つがる100% 「つがるのバカンス」
シナノリップ100% 「シナノへトリップ」
いずれも酸化防止剤無添加、ミニボトル180mlメインで作っております。

「つがるのバカンス」は夏りんごならではの爽やかさが自慢。
ラベルは昨年のものを少しだけアレンジしました。背景を優しく、そしてタイトルフォントをいじりました。
そして「シナノへトリップ」

こちらは初めて販売します。生産量は少なめ。
ジュースにしてみるとあら不思議、ベリーのような風味が感じられます。
ラベルとタイトルは色々考えました。「リップ」という言葉からたやすく連想されるような化粧品っぽい感じとか、、、そこからさらに連想してマリリンモンロー的なイメージとか。
それらを却下して語呂で決めました。
おも〜い腰をあげて、WEBショップも一応体裁を整えてみました。WEBショップ、ショーケースとして活用しております。
https://niinananoen.thebase.in/
メールでのご案内はこれからですが、、、。(WEBショップとは販売価格が異なります)
新作発表に伴い、昨年度のふじのみのセットは値引きも始めます。
さてっと。
気候の異常(と世の中の状況)は実に実に悩ましいですが、ぼやいているばかりではなく、どうにかできることはどうにかしていかないと。
そんなことを思う日々です。
sachiko