2016年11月11日
今年のふじは貴重だが、どうか召し上がっていただきたい。
現在ふじを収穫しているのだが、とにかくまともな実が少ない。
あまり表明したくないのだが、少なすぎる。
贈答品につかえるような美しいりんごが、少ない。
今年はりんご(特にふじ)が貴重品になってしまいそうだ。
原因として考えられるのは、何度かブログに書いてきたが、まずは春先の凍霜害だ。
花や蕾の時分に遅霜が来てしまい、凍ることで死んでしまう。
花が死ねば、そこに実はできないのだ。
それによって、着果量が少なくなった。
霜が降りても、場所によって最低気温は違うようで、園地によっては影響が少ないところもあったが、ほぼ全滅に近い畑もある。
そして、秋の異常な長雨。
9月末に2週間ほど雨と曇天が続いたことがあった。
2週間で日照時間は片手で足りるくらいじゃなかっただろうか。
これで、熟し方がおかしくなったのではないだろうか。
ここにきて、熟度が遅れているのだ。
とどめは記憶に新しい、10月5日の台風だ。
落ちた落ちた。
しがみついていてくれたりんごも、枝や隣のりんごにぶつかったぶつかった。
今、ふじを収穫していても、傷や打痕のあるりんごの多さには驚く。
そして、熟度が足りないものが多く、今日の段階で収穫できる量も少ない。
収穫にかかる移動距離は同じなので、穫れる量が少ないと、精神的に疲れる。
切ない。
こんなときは、もちろんりんご全体の流通量は少ない。
高くなるかもしれない。
でも、りんごがお好きなら、是非食べていただきたい。
これから冷え込みと晴天が繰り返され、熟度が少しでも進んで美味しくなることを強く強く期待して。
然
JAあづみ青壮年部小倉支部 PR動画ができました!
オグラドラレコネットワーク #NO MORE 果物泥棒
健やかなるときも病めるときも
人とのつながりってすごい
気候の異常とささやかな反省
2020年、仕事始めてます。・・・が、
オグラドラレコネットワーク #NO MORE 果物泥棒
健やかなるときも病めるときも
人とのつながりってすごい
気候の異常とささやかな反省
2020年、仕事始めてます。・・・が、
この記事へのコメント
今年は生食用のりんごはひどいですね。
加工用にするならまだしもりんご本来の味やシャキシャキ感がないように思います。
加工用にするならまだしもりんご本来の味やシャキシャキ感がないように思います。
Posted by zucca at 2016年11月11日 23:39
zuccaさま
コメントありがとうございます。
そうですよね。りんごがお好きな方ならわかると思います。
他の産地でどうなのかはわかりませんが、なんだか味が薄いですね。
糖度はあるので甘さが売りの名月などはいいのですが、ゴールドやふじなどは甘いだけで酸味が弱く、味に深さが足りません。。。
あまり言いたくないですが、本当の感想です。
生業としているものとしては、そんな今年のりんごも召し上がっていただきたい気持ちもありますが、来年以降に期待していただきたい、りんごから離れないでいただきたい、と強く願います。
コメントありがとうございます。
そうですよね。りんごがお好きな方ならわかると思います。
他の産地でどうなのかはわかりませんが、なんだか味が薄いですね。
糖度はあるので甘さが売りの名月などはいいのですが、ゴールドやふじなどは甘いだけで酸味が弱く、味に深さが足りません。。。
あまり言いたくないですが、本当の感想です。
生業としているものとしては、そんな今年のりんごも召し上がっていただきたい気持ちもありますが、来年以降に期待していただきたい、りんごから離れないでいただきたい、と強く願います。
Posted by 然とsachiko(りんご屋さん見習い)
at 2016年11月13日 22:40
