2015年06月10日

本のお話『小さくて強い農業をつくる』

先日、高校時代の友人がはるばるやってきて(sachikoの鹿児島の友人です)
本の話をあれこれしました。

どういう本を読んだとか今夢中になっている作家のこと
そういうのを越えて、「ことば」の話とか「ふるさと」の捉え方とか
そういう学究的な(!)お話もしてました。
ビール片手に。松本クラフトフェアをさまよいながら。

そこで話していたことは、まだうまくまとまらないので
何かしらの機会に何らかの形でまとめたいと思います。

要は、今、読書づいている、ということです。

安曇野は世間で言うところの娯楽が少ない(ちっとも困りませんが)せいか
安曇野の大地がそう欲しているせいか
読書がはかどります。
図書館もステキな雰囲気です。
読書がはかどるカフェも充実しています。

昨日返却してしまいましたが
最近読んだ本の1冊『小さくて強い農業をつくる』久松達央著、晶文社。
本のお話『小さくて強い農業をつくる』

私は農家の妻であるけれど
「農家の妻」という域を越えておらず(会社勤めである今のところは)
「農」的な何かを手にしているような
自分のアイデンティティとしては弱いような・・・
農業に対しては、そういうもどかしい思いを持っております。

したがって頭でっかちになる。

そこで、今は頭でっかちになる時期だと開き直って
「農業」っぽい本を気付いたときには取り入れるようにしています。

この本は、「農家になる!」「農家としてやっていく!」
という自己啓発本の類い、ハウツー本とはちょっと違って
「働く」という営みが、たまたま(まぁ必然的なのだろうけれど)農業だった
というスタンスがじわじわと伝わってくる、という印象。

なかなかステキです、この熱いけれど冷静な感じ。

農業に「就く」ことではなく
「働く」、それを続けていく、ということが大事なわけで。
それをしっかり踏まえている文章は
スッと自分の中に入ってきます。

おいしい野菜のこととか、
仕事をしていく上で忘れがちだけど大事な視点とか
そういうことも随所随所に書かれています。

蛇足ながら、さすが!晶文社!という気分。
この、サイのマークのこの出版社、実に銘本が多い。

この本は「就職しないで生きるには」というシリーズの1つです。

「就職しない」=「働かない」わけではないのに
ともすれば「働く」=「就職」という式ができている昨今の風潮。
意外とこの罠から逃れられない人が多すぎるような気がする。

ちなみに冒頭に登場した私の友人はただいま「失業中」ですが
ぜひ就職しないで働いていただきたい!
と勝手に思っております。(実に勝手だ)

「働く」というのは悪くないな、
そう思えるような農業を夫婦でやっていければ。。。
とエラそうに締めくくっておきます。

sachiko


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Posted by然とsachiko(弐七農園)at12:02 Comments(0) 本のことあれこれ
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