先週は怒涛の如く過ぎ去っていきました。
そして、ようやくりんごの作業の目途がつきそうです!
とりあえず、よかった!・・・のか?
さてさて、ブログを書くだけの余裕も生まれましたヨ。
怒涛の・・・とはいうものの、去る23日に私はちゃっかりワークショップに参加してきました。
題して「ノクシカタ~バングラデシュの手仕事ワークショップ」。@地球宿。
ノクシカタとはバングラデシュの農村で受け継がれてきた伝統刺繍のこと。
(インドでいうところの「カンタ」に近い?)
基本はすべてランニングステッチでデザインを刺し進めていく。
・・・うーん、知らなかった。
こんなのを作りましたよ。コースターみたいなの。
未完成でなおかつ1番ガタガタなのが私の作です!
出来栄えが残念すぎたのでもう一度帰宅してから復習して作り直しました。
ノクシカタは刺繍の種類としては刺し子に近いところがあって
デザインももちろん意識はするのですが
フランス刺繍のようにデザインありきのものではなくて
「布を強くする」という目的もあるようです。
なので、デザインをしたら、余白をすべてランニングステッチで埋めていく。
この何とも言えない手触りはクセになりそうですね。
そしてヘタウマな雰囲気というか素朴な雰囲気というか
なかなか味があります。
古布を強くして洗濯にも耐えられるようにして活用していく・・・
その着想が何だか気に入りました。
参加者は5人ほど。
炬燵に入ってお話を聞きながらチクチクと・・・
この雑然とした感じ、なかなかステキです。
さてさて、ノクシカタの背景にあるものとは・・・
バングラデシュのとある農村のムスリムの女性たちは
その宗教的特性もあって、なかなか自分で自由の利くお金を持つことが難しい。
そんな中、手芸で幾何かの稼ぎを生み出せれば
ちょっと余裕が生まれる。
そんな状況にうまくハマったのが、この難しすぎない「ノクシカタ」という技術だったわけですね。
余裕ってなんだろう・・・
もちろん家族のためとか生活のためとかもあるのですが、
例えば稼いだお金で自分のためのアクセサリーを選んだりとか
そういう「選ぶ」ということができること、そういうのを余裕って呼ぶのかもしれない・・・
そんなお話が印象に残りました。
個人的な感想としては、状況は違えど私も農村女性だし!という思いが
なんとなくこのチクチク針を進めていく作業を楽しくさせてくれます。
うまく言えませんが。
農作業を終えて夜、ストーブにあたりながら針を進めるというのは
なんとなく気分がいいものです。
ステキな出会いもあった楽しいワークショップでした。
sachiko