2021年10月21日

秋深まり焼き芋日和

この2日、2歳児が元気にお休みしております。
保育園でもRSウイルスが流行っているということで、大事をとって病院に行って診てもらい……というわけなのですが、
まぁただの風邪でした。どうもこの2歳児は温度差に弱い。温度差で咳が出やすく蕁麻疹も出やすい。

そういわけで秋が深まってきたということですね。
我が家でもストーブを入れ始めました。夜は10℃を下回り、昼間は15℃前後という気候。
暑さが続く期間が長くなってきている気がしますが、冬の訪れは例年なみなのかな。

りんごは、この月曜日からシナノゴールドの収穫を始めました。酸味と甘味のバランスがよく、歯触りもシャリっと!とても贔屓にしているりんごです。
ゴールド、改植から数年が経ち、徐々に収穫量が増えてきました。なので、まともな収穫作業に私sachikoが参加するのは今年がほぼ初。
黄色のりんごの見極めってなかなか難しいじゃないか!

自分の中では、色つや雰囲気が「バナナっぽい感じ」になったら収穫、という尺度でやってます。
収穫したりんごをコンテナに溜めて比較すると、あ、まだ早かったかな?というのは、白みがかった黄色に見えます。(あーやっちまった!と思います)
赤いりんご以上に太陽の光によって見え方が変わりやすく、判断がとても難しい。
そういえば、ZENがまだ研修中の頃、師匠にもっとスピードアップしてとらないと!と言われてムズカシイ…とぼやいていた様な気がします。
農作業の技術向上って、やっぱり段階を経て向上していくものですね。当たり前ですがいきなり上達はしないわけで、経験を積むことが大事。
もっと畑に出て作業をやって少しずつスキルアップしていきたいと思います。この2日は休業中ですけど。もどかしいなぁ。

続けてぐんま名月も……と思って、ちょっととって味見してみたのですが、こちらはもう1週間ほど置いて味をのせたい、という判断をしました。
なので、ゴールドの収穫をしたらその後はサンふじの葉摘をして……という日々です。
ま、この2日は私sachikoは休業中ですけれど。
中生種りんごの直売を受け付けておりますが、そのあたりの取りまとめもここ数日なんだか滞りがちです。(抜かりなくZENがやっておりますが、少なくとも夫婦で情報は共有しておきたいものです)

妻サイドの働き方についてはずっと模索中です。ひとつ確かなことは、つべこべ言わずにとにかく体を動かして働く!ということなのだけれど、どうにもなんだか働き方にムラがあるのが課題。
このあたり、明日は「安曇野の農業とともに生きる女性たちの交流会」なるものがあるので、こちらに参加して、諸先輩方の姿勢から大いに学んでこようと思います。うん、頑張ろう。

とりあえず今日は、晴れたのでとにかく働き者のZEN母が焚き火をしてくれました。
焚き火、それにはもれなく焼き芋がついてくるよ!

元気にお休みしている2歳児と焼き上がりを目指して畑に行き、おいしくお芋をいただきました。
葉摘は……冷やかし程度に。

さて、深まる秋、体調に気をつけながらモリモリ働くぞ〜。
明日は保育園に行ってくれ〜。

sachiko  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 16:45Comments(0)農作業季節の話題

2021年10月17日

シナノスイートいよいよ終盤

今日から冬の足音が聞こえてくる……という気候になりました。
雨。外の気温も夜には10℃を下回っています。

その前日まで半袖で過ごしていたというのに。なんだか季節の変わり目が急になってきているなぁ。
夏と冬、その間をつなぐ春と秋がかなり押し縮めされている気がする。
例年10月の下旬にはストーブを出しているけれど、やっぱり冬の始まりのタイミングは変わらないのか。
今夜、今シーズン初、古くて隙間風の吹く我が家ではストーブを出しました。

さて、畑では、ようやく、ようやくシナノスイートの収穫が終わろうとしております。
よその畑ではとっくに終わっているよ!というくらいなのですが……。
本日をもってオーナーさんのシナノスイートは全て取り切り、明日、わずかに残ったものを全採りします。


今年の反省。というか「今年」だけではないけれど痛感したのが「樹齢」のこと。
当園のシナノスイートはかなりの高齢樹で20歳ほどになります。
大きさは立派、けれど実は色づきが遅くどうもサビっ子が多い……。

研修をさせてもらった師匠の先代が、よし!シナノスイートだ!と意を決して植えた歴史ある木たち。
おそらくここ数十年の中で、かなりヒットした品種「シナノスイート」、そのヒットを見越して沢山植えたんだろうな……という畑です。つくづく思う、その決断力すごいなぁと。
そういうわけで当園は、実はかなりシナノスイートの本数が多いのです。ただ、樹齢が…

そろそろ、改植すべきなんだろうなぁと。
苗を植えて、5〜6年が過ぎ、大体10年くらいの木たちが一番勢いも良く美しい実をつけます。
うまく経営をまわしていくためには改植のタイミングってとても大事でなおかつ難しい。

改植する=数年は利益が見込めない、ということでもある。
木が年老いていくと、それだけ良品の率も下がる。(味は変わらず美味しいけれど!)けれども改植で何もないよりは小銭は稼げるし……。
先日ZENはその師匠の畑に行き、ちょうど改植後10年ほどのシナノスイートを目の当たりにし、うちとは単価が違うわ……とボヤきながら帰ってきました。

やっぱりある程度の面積をもって、うまくまわしていくことを考えないといけないわけですね、悩ましや。
そんな悩みはなにも今年に始まったことではなく、数年来感じていることではあるのですが。
ひと品種収穫を終えるにあたり、つくづく思うことでもあります。
技術的にもまだまだ改良の余地ありですね。

さて、よそではもう収穫を始めているシナノゴールドもそろそろ収穫をし始めなくては。
味の好みで言うと、我が家はかなり好みなんです、シナノゴールド。甘さの中に酸味、これがたまらない。
人によって好みは分かれるのですが(世間的には、ゴールドよりも名月が人気なのかな?)、待ちに待ったゴールド。
四歳児も一丁前に、そろそろゴールドが食べたいなぁなどと言います。

さて、来週も頑張りますか・・・

sachiko  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 22:34Comments(0)農作業

2021年10月13日

りんごの木のオーナー、楽しみ方いろいろ

連日この話題でごめんなさい。りんごの木のオーナー制度、いろんな方にお楽しみいただいております。
もうあとわずかのお客様を残して、ほとんどを収穫していただき、発送の方も続々と発送しております。
今日は雨なので、オーナーの方の分も含めて発送DAYでした。

さてさて、先日の日曜日のこと。
会社の親睦会としてお楽しみいただきました!

写真が白とびしていて申し訳ないですが。

オーナー制度、楽しみ方いろいろですね。
こちらが安易に想定してしまうのは家族で、親族で・・・などですが、会社の親睦会で!というのもありなのか!と。

この制度をやってみて良かったなぁと思うのは、実際に畑にお越しいただくことで、お客さんの生の声を聞けたり、
こちらの予想を超えた反応があったり、こちらが気づいていない価値観に気づかされたり、とにかくフレッシュな感覚を得られること。新しい繋がりが生まれたり、企画のアイディアが生まれたり。そしてそれが日々の農作業の励みになること。

自分たちが気づかないうちに抱いている偏見とか価値観で物事を解釈するのは、本当にもったいないことだな。
これは最近公私共に痛感することです。
とりあえず、余計な感情を混ぜることなく、今自分たちにできることをやってみて、それがどう思われるかは受け手にまかせてみる。
今回のオーナー制度でも、そんなことをついつい考えてしまいました。
楽しみ方ひとつとっても、人それぞれ。その楽しみ方まで規定するようなことはしたくない。楽しみ方の可能性をせばめたくない。

ありがとうございます。
シナノスイート、いよいよ終盤です。
そろそろシナノゴールドの収穫も始まりますよ〜。

sachiko  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 20:10Comments(0)りんごオーナー

2021年10月09日

シナノスイート 今日もオーナーさんの収穫日でした!

こんにちは。今日もよく晴れて暑く(10月はこんなに暑いっけ・・・?)、収穫日和でした。
先週に引き続き、今日もシナノスイートのオーナーさんたちの収穫DAYでした!
ありがとうございました。



本来ならば、コロナが蔓延している世の中でなければ、今日が一斉収穫祭でしたが、今年は分散訪問にご協力いただいております。
ただ、本来ならば「今日」を予定していたので、やはり今日が一番大勢集まりました!(おそらく、深刻な密、ではないはず…。)
午前中から時間を調整して来ていただいた方もいらっしゃって(ありがとうございます)、夕方までにぎやかに、総勢100名ほど畑にお越しいただくという!!すごい◎

大勢がやってくるぞ!ということで、夫婦に加えて頼れる梨農家のK氏を召喚して助けてもらいました。
おかげで梨「あきづき」と「ラフランス」も販売できました!



今日はバタバタしていたため、オーナーさんたちの集合写真以外は梨の写真しか撮っていませんでした。
あきづき、おいしそう…。ラフランス、食べごろが待ち遠しい…。

先週は体調不良で保育園を休みがちだった我が家の子どもたちは終日祖父母が相手してくれて、遊び疲れて早く寝てくれました。

↑保育園は休みでも、ちゃっかり畑に連れ出される。の図。

今日はお子さま連れのオーナーさんも多く、ああ、子どもたちって賑やかに遊ぶなぁ、りんごの次にはトンボをとりたがるんだなぁ…などなど見ていて楽しかったです。

とりあえず、どなたも怪我なく無事に収穫をしていただくことができ、とてもよかったです。月並みな表現ですが。
ありがとうございました。

弐七農園  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 22:05Comments(0)りんごオーナー

2021年10月06日

JAあづみ青壮年部のPR動画ができました。

毎年の恒例、JA長野県青壮年部のPR動画づくり。

JA、なんだかいろいろやりますよね。(りんご農家は繁忙期ですけど)
そしてそういうのに乗ってしまうのも、園長ZENの特性です。
今年も楽しそうに作ってました。
今年は「農の魅力」がテーマだそうで。

Facebookされている方はぜひ「いいね」や「シェア」をお願いします、とのこと。
「いいね」や「シェア」の数でなにやら県代表が決まるようです。
https://fb.watch/8stEkTMoSj/
私も葉摘する手だけ映っています。

昨年の今頃は盗難防止の活動を看板やPR動画にしておりました。

昨年の「no more 果物泥棒」の動画は、長野県で優勝したものの、著作権的にアレなのでそれ以上進めなかった経緯がございます。

今年はどうでしょうか。
応援のほどよろしくお願いします。

sachiko
  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 06:12Comments(0)農作業

2021年10月04日

りんごの木のオーナーさんの収穫、始まりました〜シナノスイート〜

ついに10月になりいわゆる「繁忙期」がやってきました。
まずは健やかに 怪我のないように そしてりんごを丁重に ミスがないように ソワソワ感を抑えつつ、今やれることを着実にやっていく、そして走り抜く そんなことを思う10月。

さて、シナノスイートの季節になりました。
初夏に募集したりんごの木のオーナーさん(今年はシナノスイートのみ)の収穫の季節がやってきました。
例年は「収穫祭」として1日を設定してできるだけその日に来ていただけるように調整をお願いしているのですが、
今年は世の中の様子を鑑みて分散訪問にご協力いただいております。

こういう状況だからか、そして今年はサンふじがかなり壊滅的なのでオーナー募集をしなかったせいか(安曇野市も見送りました)、そのぶんシナノスイートが盛り上がっている状況です。
それはこちらの事情ですが、まぁとにかく、先週末よりオーナーさんが収穫に来園してくださっております。


↑シナノスイート

畑に人が来てくれるというのはそれだけで新鮮でなんだか嬉しいものです。
収穫を楽しんでいただけるのは、とても嬉しい。とても励みになります。

家族でワイワイと、仲間で楽しく、ご夫婦で黙々と、スタイルはそれぞれですが、こちらはとにかく見ているだけで嬉しい。
夫婦してバタバタしているけれど、喜んでいるんです。
そして、こちらの至らないところも沢山見えてくるわけですがあらたな発見もあります。

ああ、こういう世の中じゃなければ…と思うこともしばしばありますが。
オンラインじゃなくちゃんと開園式を開いて、畑でBBQのようなイベント(ここ3年間見送っています)をやって、
来たいと思う人が遠慮なく来られる、もっと沢山おしゃべりできるように…などなど。
そんな日が来ますように。そう願わずにはいられない。

さて、すでに来てくださった方、ありがとうございました。
これからいらっしゃる方、お待ちしております。
おそらくピークは9日。少しはバタバタを抑えてお出迎えできるよう努めます。

そして、並行してシナノスイートの収穫(まだまだ始めたばかり)/発送/出荷を進めてまいりますよ。
よろしくどうぞ。
とりいそぎの近況報告、お礼、抱負でした。

sachiko  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 22:52Comments(0)りんごオーナー

2021年09月19日

豆腐屋のお姉さん


昨日はがんもどきを作った。そう、作ろう!と作るべくして作った感じ。

毎週水曜日にお豆腐屋さんがやってくる。
とうふ〜とうふ〜って声がしたら、タイミングにもよるのだけどついつい買いたくなってしまう。

で、さほど豆腐が好きとは思えない子どもたちも「あ、とうふやさん!買いに行く?」とはしゃぐ。
夜道なので身軽で行きたいのだけど、もしくは100歩譲って、話せばわかる4歳児くらいなら引き連れてもいいのだけど、兄が行くのに私がいけないのは不公平だ!と泣きわめく2歳児がいるので、結局一家総出でお豆腐を買いに出る。片手は子どもと手を繋ぎ、もう片方は豆腐を入れてもらうボウル。だから夫ZENは2歳児子守要員で付き合わされる。
2歳児、せっかく外に出られるのに暗くて怖いと泣きます。
私、急いでいるので(急がないとお豆腐屋さん行っちゃうので)懐中電灯も持たずに小走り。だって両手は塞がってるしね。
それを、明かりも持たずにとZENが咎める。
4歳児、この時間に飛行機が飛んでいるか空を見上げて気にする。
なんだそれ。一大イベントじゃん。よく買いに出てこられるご近所さんとちょっとお話しして帰りに夜空を眺めます。

水曜日/お豆腐屋さんがくる という事実がまずあって、なんとなくの習慣ができて、そこから料理を考える楽しさ。

とても濃厚でしっかりしたお豆腐。油あげは大判で絶品。なんだかもったいなくて味噌汁には入れられず、ピザみたいにやいたり、大きめに切って煮物にしたり、カリカリに炒めてつまみにして楽しむ。厚揚げは味噌煮がお気に入り。おからを買ったときには翌日に生サラダに。そしてヨーグルトとマヨネーズで伸ばしてスパイスあれこれ入れてパンに塗って食べたりもする。
手抜きしたいときには絹ごしを買って「お豆腐丼」にして食べる。

先日ははなから「がんもどき」が頭にあった。なんでだろう。
前に賞味期限が今日だけど!という豆腐を大量にいただいたことがあって、苦し紛れに作ったのががんもどきだった。
意外と普通につくれるんだ、というそれだけで感動があった。
よく作るわけではないのだけど、ふと、ふと思い出したのだ。あ、がんもどきだな、って。よし、秋はがんもどきだ、って。

お豆腐屋のお姉さんにきいて、「カタ木綿」を購入。
このカタ木綿、通常の2倍の濃さ。水切りしてもほぼ水は出てこないくらいかたい。なのでゴーヤーチャンプルーとか炒めるぞ!ってときにはこぞって選ぶ。
そうか、そりゃそうだよね、がんもどきは水切りして使うからカタ木綿だよね。
秋の新ごぼう、冷凍コーン、刻んだエリンギ、芽ひじきを入れた。
手作りがんもどきって、他の揚げ物にはない「贅沢感」があるのはなんでだろう。(子どもたちにはその良さを理解してもらえなかった)

そうそう、お豆腐屋さんのお姉さんの話。
おそらく歳の頃合いは同じくらい(ではないかな?)で、それこそお豆腐のように優しい雰囲気のお姉さんが売りにくる。
お豆腐を売る人/買う人 という関係でしかないのだけど一方的に好意を寄せている(変な意味じゃないですよ)。同世代だからという得体の知れない安心感もある。
先日、これまた子どもを引き連れてコンビニに行ったときに、このお豆腐屋さんのお姉さんを見つけて思わず声をかけてしまった。(ごめんなさい)
コンビニとか日用品買うところってプライベートな買い物をしていることが多いので、知り合いに会うとなんとなく気まずいなんてことがあるのだけど……。
ついつい、「あ、豆腐屋のお姉さん」と言ってしまった。いつも暗がりで会うからなんとなく恥ずかしい。
子どもたちに手を振ってくれ(優しい)、なんともありがたいお豆腐屋さんなのです。
こんな些細なことがいちいち嬉しい。そんな嬉しさあっての、余計に贅沢ながんもどきなわけです。

嬉しいついでにもう一つ。「同じ」ってことでなんとなく嬉しいことがありました。
子どもの関係で顔見知りの方に、思うところあって年齢を聞いてみたら「同じ年」!しかも家族構成(ご主人とか子どものことなど)が全く同じ!
なぜ、ここにきて「同じ歳」にここまで感銘を受けるのか。わかりませんが、嬉しさで1日ハッピーに過ごせました。あはは。

まぁいいじゃないか。
豆腐屋のお姉さんに感謝しながらがんもどきをおいしくいただきました、というお話しでした。
りんご農家、実に些細なことで幸せを感じたりするんです。
「わたしたちの作るりんごも、そんな誰かのちょっとした幸せにつながりますように」とえらそうに締めくくろうかとも思ったのですが、それも本心ではあるのですがやめておきます。恥ずかしいので。

お豆腐屋さんのお姉さんのように、なんか「作るもの」と「作って売っている人」が馴染んでいるというか雰囲気が自然というか、嫌味がないというか、どこか似たものを感じるというか……。
そういう「同じ」っていいよね。そういうの、目指すべくしてなるものではない気がするけれど、いいな、そうありたいな、って思います。

sachiko  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 08:00Comments(1)食べ物、飲み物安曇野の暮らし情報

2021年09月18日

形のないもの

こんにちは。
農作業のスケジュール的に考えて、比較的ゆるりとした気持ちで過ごせる週末はおそらく今週から来週が最後。
週末になると15分に一度くらい「スカイパーク行く」と4歳児にねだられるのに辟易しますが、果たしてそんな状態で10月・11月を乗り切れるのか今から心配です。
その時期はノンストップ。土日祝はしのごの言っていないでZENは畑に私は子どもたちと仲良く〜という季節。
ひとりで毎週末スカイパーク……って勘弁してほしいな。←そう言いつつ、今日は小雨が降る中(合羽きて行けばいいじゃん!と言われる)ZENと子どもたちを半ば強制的にスカイパークへ送り出し、私はゆるやかな時間を今過ごしているのであります。

最近の私はあまり畑に出ていない。ですが、わりとみっちりと働いている(気がする)。
「シナノドルチェ」と「とき」はもう前に改植して伐採してしまったし、まぁZENはいろんな作業をするんだけど、仲間と梨の収穫(南水の季節ですよ!少ないけど)へ出かけたり、除草作業に勤しんだり。
私はついついないがしろにされがちな事務作業にここぞとばかりに挑んでおります。
ジュースの発送もおかげさまで、時にご迷惑をおかけしながらも続々と実施しております。
フライヤーとジュースメニューは取り急ぎではあるけれども形になり、
年々悩み続けていたジュースのラベル印刷は、レーザープリンターの印字にやや難があるものの、デザインして印刷するまでの流れはかなりスムーズになりました。ジュースの販路拡大を考えてもおります。
そして、今年はシナノスイートのオーナーさんの数が多くコロナもあっていろいろ考えないといけないところが多いので、その辺の課題の洗い出しなんかをしております。

「だから」という因果関係をつけるのはあまり好きではないのだけど、そういうのを差し引いてもちょっとは休みたい!という気持ち。
15分おきにスカイパーク言うのやめてほしい。言わないと思ったら、ずっと飛行機のエンジン音を真似ているのもやめてほしい。少しはのんびりしたいのだ!
…だけど夫婦の労働時間の差を見ると、それは甘えなのか?と思ったりもする。これは自営業特有なのか、私たち夫婦の性格なのか、休むことに罪悪感を抱いてしまうのも事実。特に片一方が働いているのに自分だけがのびのびとした時間を過ごすことに対して。もちろん、比べることに意味はありませんが。


さて、ときに農業の本とか経営の本なんかを読みますが、よく言われることに
農家は形のないものにお金を払わないということがあります。
例えばマーケティング/ブランディング的なお話。おそらく、他の業界よりも「それをやればいくら稼げる?」という単純計算に落とし込もうとしてしまう。

別にお金のことばかりではなく、「農産物」という形がわかりやすいものを作り、日々「体を動かす」(動かした結果が目で見て実感しやすい)ことがメインの労働体系だと、形になっているのかいないのかわかりづらい仕事がついついないがしろにされやすい。
例えば事務作業のように。そして、しなくてもなんとかなるといえばなんとかなるのだ……。

ZENが今まで徹夜でやっていた「どうしてもやらないといけない期限付きの事務作業」と、「しなくてもなんとかなるもの(でも将来を見据えると少しずつ積み重ねておいた方がいいもの)」を少しずつ棚卸ししている感じが今です。sachiko就農2年目の秋。

話かわって、先日天然酵母のパン工房kuuhさんに行ってパンを買ってきました。

パンはもちろん言うことなしで絶品ですが、自営業者としていつもkuuhさんに元気をもらう。
前にZENのことを「ロックな農家」と表現していただいたことがありますが、kuuhさんこそ!と思う。
常にチャレンジング。新しい道を切り開くべく努力し、そして実際に軽やかにやっちゃう。

ちょうどBASEのことも話題になり、美味しいスコーンを齧りながらBASEの管理をしてみました。
https://niinananoen.thebase.in/
写真を撮り直すぐらい、文面を直すぐらいじゃなぁとは思いつつ、でもやらないよりは数倍マシ。
形にこだわらず、できることは気づいたらすぐやっていかないとなぁ。
そして少しずつ変えていかないとなぁ。

そう、事務作業をポジティブにやる(畑に出ないことに罪悪感を持たない)ということも、これはひとつの新しい風。
そういうことで。

sachiko  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 16:46Comments(0)sachikoのつぶやき

2021年09月15日

看板のおはなし

毎年恒例ですが、JAあづみ青壮年部小倉支部では「看板制作」をやっています。

看板制作?
こう、農業はアツいよ!的なことを絵にしてJA の支所とか地域の道路沿いとかに飾っている、アレです。
昨年はちょうどこの時期「No More 果物泥棒」を作ってたな…

今年もその時期がやってきました。なんだか、仲間と夜に集まって作っているようです、看板。文化祭みたい。

我が家の4歳児は「ととは今日何のお仕事をしているのか」を必ず訊きますが、夜の仕事が「看板作り」だと知りその概要を説明してもらったあと、
「じゃあオレも」と言っておりました。

なんの看板つくるのー?と訊ねると
かかのお料理は危険です」だって。
え?

私の料理、そんなに問題ある?美味しくない?お腹こわす?
と不安になりましたが、その意図をきいてみると、包丁とか火とかを使って危ないからお料理のときは気をつけましょう、という趣旨のようです。
そんな看板作られてもな……表現って奥深いものですね。

さて、もう一つの「看板」のお話。

りんごの木のオーナー制度を実施しておりますが、当園では基本的に看板をお客さんに作っていいただいております。
これが楽しくて。ありがとうございました。
集まってきた看板を眺めて「看板コンテスト」をすることを(園長ZENが)思いついてしまい、先日実施しました。

オーナーさんたちによる投票の結果、優勝作品はこちら!

許可をいただいて一部にモザイクをかけています

素敵です。夢があって。
投票結果はなかなか興味深く、優勝は文句なしの優勝、という感じでした。
優勝作品以外にも、票を集める人気看板も複数ありました。
今年は看板をカラーで募集しましたが、モノクロかカラーかで人気に差は出ず。
おそらくデータの状態(手描きとかデザイン系ソフトとか写真系とか)でも差は出ず。
一概には言えませんが、結構人気だったのは「動物系」の看板各種。優勝看板も犬さんがいらっしゃいますね。
…とか言っていたら、もし来年も実施した場合、全てが動物系看板になってしまったらどうしよう。
ま、そのときは動物園みたいでいいか。ちなみに私が好きなのは「げっ歯目」の動物です。…まぁ私は投票権を持っておりませんが。
いや、きっとそんなことはないでしょう。やっぱり例年、なんというか「予想を裏切る感じ、上回ってくる感じ」が必ずあります。なので、きっと大丈夫。

さて、看板って楽しいよね〜と言っている前に、やらないといけないこともありますよ◎
昨日、オーナーさんたちのりんごの木の写真を撮ったので、今日明日中にはご報告しなければ。
シナノスイートは順調に育っています!……が、台風が心配。

sachiko  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 15:59Comments(0)農作業りんごオーナー

2021年09月14日

たまには本の話でも

そういうつもりではないのだけれど、気づけばわちゃわちゃと過ぎていく日々に流されて、ブログの更新頻度は減り、農作業のことをつづることが増えてきました。

ま、そもそもこちらは「りんご農家」夫婦のブログなのでそれでいいのですが。

でも、フライヤーを見直していて、ブログの項目で「趣味のこと、公私ひっくるめて更新中〜」みたいなことが書いてあって(書いたのは紛れもなく私たちです)なんか農作業以外のこともしゃべりたくなりました。
今日は、本の話でも。

あ、フライヤー、見直しております。極力、文字を少なく!情報はシンプルに!という方向です。
秋になるとそろそろノンストップの日々が始まるので、その前にできる事務仕事は片付けておきたい。…というのは建前でもあり、本当は以前に使っていたPCが急に天に召されたこともあって、そういう系のソフトをまるっと変えたためです。

今季のジュースも続々とできております。
先日しぼったのは「赤ずっぱいジュース」。つがる&メイポール。好みは分かれますが、梅ジュースのようなすっぱさ。ラベル、実はリニューアルしました。
子どもたちには決して手を触れさせないお気に入りの色鉛筆(実はそこそこの価格だったので、詳しくはZENにも言えない)で女の子を描き直しました。

女の子、満を持して顔出しです。以前は、大人の事情で半顔でしたので。
タイトルは、もはや「赤ずっぱい」になりました。

さて、それはさておき、本の話でも。

子どもたちは定期的に図書館に通っておりますが、私が本を選ぶ時間はほぼないので(かなりのストレスです、2歳児は9割がた、貸し出し用のカードリーダーを壊すし)、子どもの本の棚の近くとか、通りすがりでパッと目に入った本を瞬殺することになります。

そこで出会ったのが、甲斐信枝さんの『あしなが蜂と暮らした夏』。
あとで気づいたのが、あ、この人『ざっそう』の人……。
数年前に私が感銘を受けたものの、子どもには全くヒットしなかった『ざっそう』。おそらく、その当時感銘を受けたのは『雑草のくらし』の方だと思います。

なんか、いい。ただひたすらあしなが蜂を観察するだけの本です。
どうしてこんなに惹かれるのか理由が説明できないのだけど、それがきっかけでなんだか最近「蜂」の本を読んでいる…。
蜂、刺されると怖い、やっかい、というイメージがあって、そこから視点を変えて…という意識がどこかにあるせいだろうか。

最近、夫婦でよく話すことは「損得を求めない」「理由や意義を求めない」ということです。
物事を効率よく・合理的に進めることが良しとされがちだけど、それってそんなに大事かな?という視点を加えよう、的なはなし。
そこから少し発展させて、なんのためにとか考えず「アカデミック」な興味を趣味で広げられたらいいよね…などなど。

果たしてそれが「蜂」なのか?
ZENは最近よく聴くCOTEN RADIOの影響で時に歴史づいたりしております。
4歳児に「それじゃガンジーになれないぞ」と叱っていたりします…。

さて、本のはなし。

蜂の本も気になりつつ、夜にゆるやかに読みたくなるのが小川糸さんの本。
エッセイに出てきたお料理、なんとなく気になっていて作ってみました。ちょうど買い物での出会いもあって。
今夜は釜揚げしらす丼と新ごぼうの天ぷらに。ちょうどいい感じのオイルポットとの出会いもあって、揚げ物との距離感も縮まっております。
ごぼうの天ぷら、子どもたちもサクサクと食べました。ピーラーでうすーく切って、冷水でうすーくといた小麦粉の軽い衣にくぐらせてカラッとあげる。
あーいいよね、美味しいもの。

レシピっていまじゃネット検索が当たり前になっているけれど、本で通りがかった料理がふと気になって作ってみる…。
そういうの、なんか好きです。
正確さ、ではなく。料理をするとき、本を片手に、なんてことはもちろんしない。
ああ、こういう感じかな、秋だな、新ごぼうってこんなにサラッとしてるんだな、などなど感覚を大事にして。
それがなに、ってわけじゃないんです。

そうそう暇ではないのだけど、ちょっとした「隙間」を埋めるわけではなく楽しむような日々。
そんな秋の始まりです。

sachiko  

Posted by 然とsachiko(弐七農園) at 23:11Comments(0)農作業本のことあれこれ