今年のふじは貴重だが、どうか召し上がっていただきたい。
現在ふじを収穫しているのだが、とにかくまともな実が少ない。
あまり表明したくないのだが、少なすぎる。
贈答品につかえるような美しいりんごが、少ない。
今年はりんご(特にふじ)が貴重品になってしまいそうだ。
原因として考えられるのは、何度かブログに書いてきたが、まずは
春先の凍霜害だ。
花や蕾の時分に遅霜が来てしまい、凍ることで死んでしまう。
花が死ねば、そこに実はできないのだ。
それによって、着果量が少なくなった。
霜が降りても、場所によって最低気温は違うようで、園地によっては影響が少ないところもあったが、ほぼ全滅に近い畑もある。
そして、
秋の異常な長雨。
9月末に2週間ほど雨と曇天が続いたことがあった。
2週間で日照時間は片手で足りるくらいじゃなかっただろうか。
これで、熟し方がおかしくなったのではないだろうか。
ここにきて、熟度が遅れているのだ。
とどめは記憶に新しい、
10月5日の台風だ。
落ちた落ちた。
しがみついていてくれたりんごも、枝や隣のりんごにぶつかったぶつかった。
今、ふじを収穫していても、傷や打痕のあるりんごの多さには驚く。
そして、熟度が足りないものが多く、今日の段階で収穫できる量も少ない。
収穫にかかる移動距離は同じなので、穫れる量が少ないと、精神的に疲れる。
切ない。
こんなときは、もちろんりんご全体の流通量は少ない。
高くなるかもしれない。
でも、
りんごがお好きなら、是非食べていただきたい。
これから冷え込みと晴天が繰り返され、熟度が少しでも進んで美味しくなることを強く強く期待して。
然
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